髪の生えてくる毛根は本来はまっすぐな形をしているのですが、その毛根が曲がって奇形になっているために毛根から生えてくる髪の毛が曲がって生えてくるのがいわゆるくせ毛ができるメカニズムです。
この毛根の奇形は遺伝によるものが多く、両親のどちらかが強い縮毛などのくせ毛の場合、生まれてくる子供にも同じような縮毛の症状が現れることが少なくありません。
一説によると極度のダイエットによって髪が細くなり、その後リバウンドして髪が再び太くなると言うことを繰り返すことも、くせ毛を生んでしまうことに繋がるとも言われています。
くせ毛の人は直毛の人に比べて髪の乾燥がひどくつやがない上、少しでも湿気を含むと髪が膨張してしまいスタイリングが上手く決まらないのが悩みの種です。
現在はそんな強いくせ毛の悩みを解消するために縮毛矯正と言う方法もあり、髪を表面上は滑らかなストレートヘアのような状態にすることも可能なのですが、根本的な解決になるわけではないので、毛根から生えてくる髪そのものはまた同じように強いくせのある髪の毛であるため、ずっと矯正を続けなければならなくなってしまいます。
むしろ髪の毛のもともとのくせを活かしたスタイリングにする方法のほうが髪には負担が少ないとも言えます。
くせ毛の人はいくらきれいにスタイリングしても、雨に当たったり汗をかいたりといった湿気にあたると髪におかしなボリュームが出てしまいスタイリングが台無しになってしまうという悩みをよく耳にします。
くせの強い髪の人は髪の毛を構成するタンパク質繊維が均一ではない状態のため、水分にあたると給水量の違うタンパク質がそれぞれに膨張し髪の内部の水分量がばらばらになって広がった状態になるためです。
くせの中でもちりちりとした状態の強いくせが縮毛と呼ばれるもので、遺伝などの原因によって本来ならまっすぐな毛根部分が強く曲がっているために、生えてくる髪の毛が縮毛の状態になって出てくるというものす。
毛髪がねじれた状態で生えてきたり、毛の表面がでこぼこした状態だったりその強さや現れ方は人によって異なりますが、直毛のように一定方向日光を反射できないため、毛につやがない様に見えてしまいます。
生えてくる髪の毛を直毛にする技術というものは現在でも発見されていないのですが、髪の毛を特殊な技術によって直毛に近い状態に矯正する縮毛矯正と言う方法により、生えている髪を人工的にまっすぐにすることは可能です。
ただし根本から生えてくる髪の毛はくせのある状態で生えてくるので、ずっと矯正を続けなければなりません。
最終更新日:2021/1/20